濃厚な香りの主

濃厚な香りの主
けっこう広い植物園でウロウロしていた時、建物の中に入った途端、ドロッとした濃厚な花の香りがしてきました。ガランとしたホールのような通路にはそれらしき花は見当たらず、しばらく猟犬のようにクンクンと歩くことに・・・。

あまり人の通らない場所にポツンとその主は立っていました。人間のような存在感、それも熟女といった風情。一鉢に数株、高さは170センチくらいでしょうか。何十個もの花が全部咲いています。

植物園の中で、一番、濃厚でダイナミックな香りを放っている、こんな強い花の香りは初めて嗅ぎました。花屋で売っているユリなど可愛いものです。まだまだ浅い。見事なまでの強烈な花の生命力。人も居ないので、思いっきり香りを嗅いでは繰り返し、なかなか去りづらい。この香りを封じ込められるのであれば持って帰りたい。自然の花ってつくづくすごいもんだと植物園を後にしました。